e・パーセル電子宅配便 - イーパーセル株式会社

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2017年 4月16日 『産経新聞』 (4面) 記事要約

  「リーダーの素顔」
イーパーセル株式会社 代表取締役社長 北野譲治

 

データ "宅配" 世界標準技術 大企業にPR

日本を支えるのは「オンリーワン」の技術を持つ中小·ベンチャー企業だ。しかし、国内のインターネット関連事業は個人向けが主流で、独創的な技術で企業向けビジネスを手がける会社はまだ少ない。電子データの "宅配" を手がけるイーパーセル(東京)は、米グーグルを相手取って特許訴訟を起こすほどの高い技術力を誇る。人脈豊富なトップは友人とバイオベンチャーを共同創業するなど、積極的に市場を切り開いている。

 

―主にどのような事業を展開していますか

イーパーセルとは「電子的な小包」という意味です。インターネットという不安定なインフラ上で電子ファイルを安全·確実に配送するという、ネット上の国際物流ともいえる事業です。電子メールでは一定以上の大容量データは送れないし、確実に届くかはなんの保証もない。製造業であれば、新製品のデザインや設計図など極めて機密性の高いデータをネット環境が劣悪な海外拠点などにも配送することができます。日産自動車やコマツなど、誰もが知っている世界規模の大企業を中心に、約800社にサービスを提供しています。

 

―若いころに起業した保険の仲介会社を経て、今の仕事に就きました

保険の仲介業で成功しました。ただ。21世紀を目前に、産業構造を根底から変えそうなインターネットという新しい技術から遠く離れた世界で仕事をしていることに焦りを感じていました。そんな時、政府系金融機関でニューヨークに駐在していた友人が、米国でデータ宅配を手がけていたイーパーセル創業者と知り合いました。友人は、日本市場で展開したいという彼の思いを聞き、ならば「番頭が必要だ」ということで私に相談を持ちかけたのです。すでに米国では、多くの優良企業を顧客に持っていたので、直感的に「やれる」と思いました。やるなら集中しようと、保険の仲介会社は後継者に譲り、イーパーセル社長室長として仕事を始めました。

 

―新会社の立ち上がりは順調でしたか

欧米とは異なり日本の大企業はベンチャーの技術を軽んじる傾向があり、最初は全く受け入れてもらえず、数年で会社は危機的状況に立たされました。それを乗り切るため社長に就任した私は、「選択と集中」を徹底しました。販売先を、コスト意識が高い自動車業界に絞込み、私自身が日本中を飛び回りました。3年くらいで経営は安定軌道に乗りました。

 

―グーグルなど米IT大手13社を特許侵害で訴えました

金もうけが目当てではなく、和解によって(特許の使用を認める)ライセンス契約を勝ち取ることを目指しました。その結果、われわれの技術は安易なひらめきに依存するものではなく、インターネット発展の方向性を正しく展望した世界標準の技術だと日本の大企業に理解してもらう事ができました。

 

―友人とバイオベンチャーも起業しました

岡山朝日高校(岡山市)時代の親友、小川誠司京大教授の論文が昨春、英科学誌「ネイチャー」に掲載されました。がん免疫治療薬「オプジーボ」の効き目を判定する目印となる可能性のある遺伝子変異を見つけた、というものでした。この新発見を受け、彼と朝日ゲノミクス(東京)を起業しました。今後は海外の医薬品会社と提携し、がん免疫治療薬の効果を判定できる試験試薬の開発·製造に取り組み、世界中のがん患者を救う一助になりたいと考えております。

(文 高橋寛次)

 

 

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